40代の貯蓄ってどれくらいあるの?

貯蓄について考えてみましょう。自分の家計の貯蓄額は把握していますか。「貯蓄?いくらあったかなあ?」とアバウトに思っていないで、きちんと確認してみましょう。金融機関名、商品名、金利、満期日、預け入れ額を表にしてみるといいと思います。もちろん、誰の名義かということも大切ですね。

このところ、不景気で家計が厳しく、貯蓄を取り崩してしまっている方もいるかもしれません。「家計の金融行動に関する世論調査」(金融広報中央委員会)によると、現在の貯蓄残高が1年前と比べて「減った」と回答した世帯が4割強もあります。その理由は「定期的な収入が減っだので貯蓄を取り崩したから」という理由が6割弱で、経済の状況が家計に反映されているようです。

40代はどうかというと、1年前より貯蓄が減ったとの回答が40.2%。一方、20代では「増えた」が38.8%、30代では30.8%と、不景気でも貯蓄が増えたという回答が3~4割になっています。

さて、全国の金融資産の平均保有額はどれくらいなのでしょうか。前述の「家計の金融行動に関する世論調査」でみると、金融資産の保有額の平均値は、貯蓄のない世帯を含めた場合で、1124万円。より一般的な家庭像を反映するといわれる中央値は500万円。金融資産を保有している世帯だけでみると、平均値は1478万円、中央値は800万円となっています。保有金融資産の商品別では、やはり預貯金が6割弱と比率が高くなっています。

では、40代はどれくらい貯蓄があるのでしょうか?総務省の「家計調査年報(貯蓄・負債編)貯蓄・負債の概況」をみてみましょう。この調査でみる40代の世帯の平均像は、年収763万円、貯蓄残高は1153万円。一方、負債残高は907万円で、純貯蓄額は246万円になっています。住宅・土地のための負債が851万円となっていますので、40代の負債は住宅ローンが主のようです(「世帯主の年齢階級別貯蓄・負債現在高の推移」2人以上の世帯のうち勤労者世帯)。

何のために貯めるかが大切

貯蓄は貯めることを目的化するより、何のために貯めるのかを考えることが大切。40代なら、子どもの教育費や自分たちの老後資金などに向けた貯蓄が主になると思います。教育費にしても、老後資金にしても、使うときに急にお金を用立てるのは難しい。自分たちの今後のライフプランを考え、必要な資金をコツコツと貯蓄していくということですね。

そうした貯蓄の備えがあればこそ、夢が実現できますし、家計に危機が訪れることがあっても乗り越えていくことができると思うのです。

貯蓄はいくらあればいいかを考える。基本生活費の半年~1年分で備えを

貯蓄は一体いくらあればいいのでしょうか?それは、これからの人生プラン次第ですが、プランに関わらず、持っておきたいのが、いざという時の予備資金です。今の時代、いろいろなことが起こり得ます。急激な景気悪化で収入が激減したり、職を失ったり。グローバル化社会では、予期せぬことが起こって、その影響を受けてしまうことも避けられません。人生では、病気になったり、働きたくても働けない状況に陥ったり、そういう不遇の時もないとは言いきれません。

そんな時、貯蓄があるのと、ないのとでは違うと思います。そうした、いざという時の貯蓄の目安は、基本生活費の半年~1年分くらいでしょう。収入がなくても、半年から1年は、自分たちで暮らしていけるという安心感ですね。今の時代、そういうセーフティネットを自分たちでつくっておくことも大事だです。

基本生活費を知っておくこともリスク管理

自分たちの生活を支えるのにどれだけのお金があればいいか。そういう基本生活費を押さえておくことも、リスク管理の一つです。基本生活費がわからなければ、セーフティネット預金もきちんと機能しません。どれだけのお金があれば、自分たちの家計の場合、どれだけの期間、どんな風に暮らせるかというのを即座にイメージできますか?日頃、自分の家計をつかんでいなければ難しいですね。最初にお話したように、自分たちの家計の収支をつかんでおくというのが、基本中の基本です。

こんな風にすべてにつながってくるのです。もちろん、いざということがない場合だってあるでしょう。でも、そのための備えを持っておくことが余裕を生みます。例えばお財布がないことに気が付くと何とも心もとない感じになります。全くお金を使う予定がなかったとしても、お財布を持っていないことで、使えないことが気になってしまうものです。「ひょっとして、何年かぶりの友人に会って、お茶しようなんていわれたらどうしよう」とか、あリ得ない余計なことも考えてしまいます。

財布を持っていれば何とも思わないで過ごしているのに、財布を持っていないと「何かあったらどうしよう」と、どこかオドオドしてしまう。つまり、貯蓄がないということは、そういうことなのです。

備えが万全であればこそ

貯蓄を持つことで、余計な心配をせず、何かあっでも大丈夫と目の前のことに集中できる。また、貯蓄かおることで、いろいろなチャンスにも積極的になれる。ここぞという時に、勝負に出ることもできるでしょう。備えが万全であればこそ、人間は雑念に惑わされず、前向きになれるのです。貯蓄などと侮らず、家計の土台をしつかりさせておくことは、40代の責任ともいえます。そうした余裕は自ずと現れてきます。

— posted by 郷田 at 05:27 pm