午前十時にスキー場をあとにする小石雄一氏

小石雄一さんは通産省でバリバリ活躍していながら、多くの勉強会を主宰し、個人生活も充実させている。「朝の達人」「週末の達人」という名著もある。朝の7時過ぎに勤務先でアポイントが取れる不思議な人である。というのも始発通勤をしているからだ。

ある会の二次会が終わった後、「これからスキーです」と彼が言ったのでまわりはびっくりした。「○○のスキー場に行き、早朝から10時まで滑って昼にはこちらに戻っています。全然混みません」という。混まないのは当たり前である。リフトの一日フリーチケットがもったいないという話になったら。「いや、ぼくが帰る頃スキー場に来る人に譲るんです。少し安くすると、誰でも喜びますよ」これまたその通りである。うわさでは、可愛いひとを見つけてはあげているそうだが、真相は、ご一緒したことがないのでわからない。

小石さんは、夜帰宅すると、1時間半ほど眠ってから起き、原稿書きなど自分の好きなことをして、また1時間半ほど眠る。そして、早朝に家を出る生活を実行している。「7時間寝ないとだめです。そんな短眠をしていると、どこかにつけがきますよ」と、そばでおどしている人がいたが、私も同感である。ひがみたくもなる。早起きと短眠というのは違う。できたら小石さんのように短眠のほうがよいのだか、3時間というわけにいかない。

しかし、かなりの短眠にはなっている。ただ、ナポレオンでなくとも、現実にこういう人が今の日本に実在しており、正常に生きているどころか(失礼)、人の2倍の時間を人生に有効に活用していることは、頭の片隅においておくといい。その能力をひがむのではなく、自分の味方にして、自分もそうなり得ると考えておくのである。

— posted by 郷田 at 01:08 pm